HoverCamera Passport入手 ~ DOBBYを超えたか? ~

7 件のコメント
DOBBY と ほぼ同時に存在を確認したHover Camera。
DOBBYから遅れること半年。資金不足に陥ったLilyCamera とは違って無事リリース。
ようやく入手できた。

HOVER CAMERA Passport

Hover Camera Passport は DOBBY と同様の SnapDragonを搭載した小型空撮機。
と最初は考えてました。が、いまはちょっと違う。

Spec

項目HoverCameraDOBBY
CPU/GPU/DSPSnapdragon 801 Quad-core 2.3Ghz chip
Adreno330 GPU
Hexagon DSP
Mem?2GB RAM
Storage32GB16GB
カメラ4K/30fpsで撮影可能な13MPカメラ
EIS(手ぶれ補正)
映像はWiFiでスマホに
WiFi2.4GHz/5GHzに対応
GPS×GPS/GLONASSに対応
最大高度2,000m3,000m
操作距離20m100m ※ほんまかいな。WiFiやで
飛行時間10分10分
電池7.6V 1360mAh7.6V 970mAh
サイズ182x132x33mm135x65x34mm (fold)
135x145x34mm (unfolded)
重量241g※US狙い?199g ※日本市場狙い?

開封

DOBBYを上回る高級感。箱を開ける段階でテンションあげ。
蓋を開ければHoverCameraを収めたキャリングケース、その下にテトリス的に6つの箱が。

この手のキャリングケースは極厚でキャリングと呼びづらい巨大サイズが多かったのでこれは良い。
Onagoflyのケースの半分ほどの薄型。半分はちょっと言い過ぎ

キャリングケースを開けると折りたたまれたHoverCameraとバッテリーが2つ。

小箱を3つ開けてみた。ポーチ、ストラップ、予備ペラの箱は開けてない
左から専用充電器(&専用ドライバー)、それに接続するACアダプター、そしてデータ転送用のUSB3.0ケーブル(Micro-B)。本体側面にUSBポートがあった。

専用充電器は底面のゴム蓋を開けて使う。
2個同時充電できるのはうれしい。LEDが緑で充電完了。

外観

折りたたんだまま。
左側面にリセットボタン、右側面にUSBポート(microB)がある。
卍解。

カメラの向きはスマホ画面でスワイプすることで遠隔操作可能(DOBBYは手動)。
またHoverCameraではこのカメラも空間認知に利用している。
最新のルンバ980でも使われている SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)という自己位置推定とマップ作成を同時に行う方法らしい。
Parrot S.L.A.M.dunk という障害回避用の開発キットもそうですね。

DOBBY と比較。
広げるとほぼ変わらない大きさ。ローター距離はHoverCameraのほうがやや小さい。

重量計測

手に持ってみた感じだとかなり軽く感じる。もしかして200g切るんじゃ… というのは夢だった。。バッテリー込み241g。バッテリーが重たい。。

アプリ

Android用アプリはこちらから。

インストール後のチュートリアルを終えると、、

恒例のいきなりファームウェアアップデート。

飛ばす?

手順としては下記。
飛ばすのではなく、空中にカメラを置く イメージ
「飛ばして遊ぶモノじゃないよ」という明確な意思があるなコレ。
  1. HoverCamera電源長押し → 起動
  2. HoverCameraとAndroidをWiFi接続
  3. HoverCameraを30cm(12inch)以上持ち上げる。カメラは自分に向けとく。
  4. 電源1クリックし、プロペラが回転したら手を離す(投げる感じでも落とす感じでもOK) → 自動ホバリング
  5. スマホで操作
飛ばす方法がわからずに迷った。。
HoverCamera起動後にアプリで離陸ボタンを押せばいいんでしょ?と思ったけどない。
着陸ボタンはあるけど探しても探しても離陸ボタンがない。。
ちゃんとマニュアルを見て、起動後に再度電源ボタンを1クリックするとプロペラが回転し始めた。

操作方法

操作モードは Classic / Motion / JoyStick がある。
が、フェイストラッキングやボディトラッキングをさせるのが通常の利用方法みたい。

Classic

モード2っぽい感じだけど、左側はスロットルのみ。
なお、操作パッド外を横にスワイプすると回転できて、縦スワイプはカメラチルト。

Motion

DOBBYのデフォに近く、右側部分をタップしている間はスマホの傾きで操作できる。

JoyStick

いわゆるモード2。

フェイストラッキングなど

ビデオカメラアイコンを押すか、右上の < をタップすれば、ビデオカメラモードになり、右端のメニュー内容が変化する。
一番上からフェイストラッキング、ボディトラッキング、オービット、360パノラマ、着陸。
フェイストラッキングは、DOBBYだと顔の範囲を囲う必要があったけど、HoverCameraだと写っている顔を1タップすればすぐにロックしてくれる。このあたりの安定性や使い勝手はHoverCameraが上か。

飛び方は

基本的にはDOBBYと同様の安定した飛び。
が、やはりDOBBYと同様でモーター音はうるさい(起動音はDOBBYよりうるさい。一瞬だけど。)

全然違うのはやはり完全なるプロペラガード。
これにより、フリスビーみたいに躊躇なく掴みにいける

まさに、



やっぱり、ドローンにおいて、安全面の考慮は最重要。

自分がケガするのはいいけど、人にケガさせたらめちゃくちゃ大変なことになりそうだし、無傷だとしても触れただけで面倒な状況があり得る。。。
いま事故ったりしたらホントに大変だと思う。自動運転車ほどじゃないけど、まだもう少しは目を付けられる対象な気がするし。。

Tiny Whoop をメインで遊んでるのも安全性の要素が大きかったり。。

その他雑感

HoverCameraについて最初はDOBBYと似た感じだろうと思ってた。
確かに似た感じといえば似た感じなのだが「狙い」が明らかに違う。

HoverCamera は 近接撮影が主戦場 。
DOBBYは DJI Phamtom のような使い方に未練を残している印象だけど、HoverCameraはキッチリ割り切って、自撮り棒(セルフィースティック)をライバルとしている。

以前カタログスペックを比較したときにGPSが無いことや、操作距離も最大20mと短いのはマイナス要素としか考えなかったけど、近接撮影に特化することで、そのシーンに応じた機能・性能を追求してるように思えた↓
  • Throw to Launch(投げたら自動ホバー) ※ DOBBYは手からの離着陸はできるが自動じゃない
  • SLAMによる空間把握
  • 1タップで顔認識
  • 完全プロペラガード
  • 高くは飛ばせない(飛ばさせない)
  • etc..
これまで自分的なドローン分類として、空撮用、飛行(レース)用の2種だったけど、新たに自撮りを加えた3分野に明確に分かれた。
  1. 空撮
  2. 自撮り
  3. 飛行
なお、こう分類した場合、「1.空撮」 は、「より本格的で、プロ的な空撮」 が目的になって、Phamtom4 とかと競合する領域になる。自分的には「プロに任せる」領域。

そして、「2.自撮り」 という分野であれば、デザインの良さと、完全プロペラガードの安全性、携帯性等によって、明らかに、そして圧倒的に HoverCamera が トップに来る。
画質だけを考えたら自撮り棒のほうがいいけど、自撮り棒よりは遠く、高くから撮れる。

DOBBYは空撮でも自撮りでも現状では中途半端な位置取りになってしまったかも。
日本限定なら200g以下の規制で勝てそうだけど。
技術が成熟化していけば、空撮も自撮りもできる超小型ドローンも生まれてきそうだけど、まだ先かなー

7 件のコメント :

  1. ご無沙汰しております。
    DOBBYの時に色々書き込みさせて頂いたものです(^-^))
    HOVER CAMERA入手されたんですね!
    今回も詳細なレポートすごく参考になります。
    実は自分も先日手に入れまして。
    バッテリが標準で2個付いているのもいいですね。

    そこで質問なのですがフライトは安定していますか??
    実は先日部屋の中で飛ばしていると最初はすごく安定(ピタホバ)してたのですが
    急に上昇を始めて部屋の屋根に当たって、、、降りてこない。。。っていう状況があったんですが。
    DOBBYの時も最初はバグが多かったし。
    何か原因あるんでしょうか???
    もしこれが野外だったらそのまま上空へ?と考えるとちょっと怖いです。
    仕様では18m以上離れるとその場でホバリングとは書いていますが。。。

    あとアプリの着陸ボタンって押したら着陸するんでしょうか??
    あんまりテストしていないのですが着陸ボタンを押しても降りてこなかったような。

    周りにHOVER CAMERA持っている人がいないので
    また色々情報交換させて頂ければと思っています。

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    1. 7000 knightさん。返信遅くなってすみません。

      今のところ、HoverCameraでは特に不具合は出ておらず、安定して飛ばせてます。が、


      HoverCameraの高度は主に超音波センサー認識しているはずです。

      床が絨毯等の布類だと超音波センサーがうまく機能しない可能性がありますし、
      S.L.A.Mで空間認識しているとしても、室内で壁にパターンがないケースだと、
      高度を正確に認識できないケースは発生しそうですね。


      なお、着陸ボタンは押したら着陸ですよ。これも特に問題なく動いてます。

      > 周りにHOVER CAMERA持っている人がいないので
      > また色々情報交換させて頂ければと思っています。
      こちらこそよろしくお願いします!

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    2. こんばんは。
      国内ではHoverCameraのユーザーが少なく(というかどれくらいいるんでしょう??)
      困った時に聞く人もいなかったので大変助かります。
      そうですか、、、安定してフライトしているんですね。

      床が絨毯!まさにそうでした。
      少し毛の長めの絨毯です。
      もしかしたらそれが超音波センサーを誤動作させてたのでしょうか?
      ちなみにS.L.A.Mというのは画像認識みたいなものなのでしょうか??
      前回の暴走時は最初の数分は定位置ホバリングしていたのですが、
      急に上昇を始めて部屋の屋根に張り付いた感じでした。
      下降や着陸を押しても降りてこなかったような。。。
      まあ若干パニクってたのでまた次にこのような現象が起きたら冷静に対処してみます。

      実は妻から室内ドローン禁止令(どこかの改正航空法みたいですが)が出てまして、
      TinyWhoopをアマゾンで購入しました。
      ただBNFモデルだったのをさっき知ってしまいまして、これって送信機無しモデルですね。。。
      こちらのページにもTinyWhoopの記事がたくさんありましたので読ませて頂きました。
      送信機ですが今持っているHUBSAN X4などの送信機は使えるのでしょうか?
      いくつか小さいドローン(cocoonなど)は持っているのですが。
      もしこれが使えるっていうのがあったらバインド方法など教えて頂けると助かりますm(__)m

      削除
    3. >もしかしたらそれが超音波センサーを誤動作させてたのでしょうか?

      自分で実験したワケではないですが、下記とかでは

      ~ 超音波センサは音なので、音を吸収する物体については正確に検出することができません。
      http://deviceplus.jp/hobby/entry016/

      とされてますね。なので恐らく原因はこれかと。

      >S.L.A.Mというのは画像認識みたいなものなのでしょうか??

      S.L.A.M.はざっくりいうと、カメラ画像による自分の「位置」の認識ですね。


      >下降や着陸を押しても降りてこなかったような。。。

      高度をロストすると、着陸指令が割り込みできない状況になるとしたら
      かなり問題ですね。。
      全く操作を受け付けないとするとWiFi接続の問題も併発しているのかも
      しれませんが。


      >送信機ですが今持っているHUBSAN X4などの送信機は使えるのでしょうか?

      Hubsanのは無理ですね。
      おもちゃのラジコンでは各社が互換性のない独自の通信方式を使っている
      ことが多く、機体に付属するプロポでしか【原則】使えません。
      HubsanはHubsan専用、CocoonはCocoon専用の通信方式なので。

      で、Tiny Whoopはこの形式の小型ドローンの総称なので、機体によって
      通信方式が違います。。
      具体的に購入されたのは inductrix のことでしょうか?

      inductrixの場合であれば比較的広く使われているDSM2/DSMX という
      通信方式で、互換性のある送信機は多数あります。

      使ったことはないですが、比較的安くて技適ありだと下記あたりでしょうか。
      - Spektrum DXe \6,580
      https://www.aircraft-japan.com/ja/p3044710-ah-spmr10001


      なお、若干ハードルは上がりますし、技適問題のため国内NGになりますが、
      Devo7Eを Deviation化+マルチRF化するとHubsan、inductrix含めほとんどの
      ドローンを一つの送信機で飛ばせるようになります。

      cf. https://go-gadgetgadget.blogspot.jp/2016/05/devo7e-deviatioin_4.html
      https://go-gadgetgadget.blogspot.jp/2016/09/devo7e3in1.html

      ※ DSM2/DSMXの場合ハードウェアの改造は不要

      以上、参考になれば幸いです。

      削除
  2. こちら重量のありそうなプロペラガードは外すことは可能なのでしょうか?
    もし外した状態で200g切るならば、航空法回避できるのではないかと期待しています。

    http://www.mlit.go.jp/common/001110203.pdfより抜粋
    _______________________________________
    重量が 200 グラム未満の無人航空機は、飛行可能時間等の機能・性能が限定され
    ており、墜落等により人や物件に衝突した場合であっても、その被害はきわめて限
    定的であると考えられるとともに、主に屋内等の狭い範囲内での飛行となることに
    よるものである。
    ここで、「重量」とは、無人航空機本体の重量及びバッテリーの重量の合計を指し
    ており、バッテリー以外の取り外し可能な付属品の重量は含まないものとする。

    返信削除
    返信
    1. プロペラガード?はフレームも兼ねているので全部を外すのは無理ですね。。
      下部1枚であれば外せそうですが。

      外せても技適無しなので、やっぱり日本だと何かと引っかかります。。

      削除
    2. なるほど、残念です、、ありがとうございました!

      削除

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